Sculptor
メキシコ・オアハカ生まれの陶芸家/ミニアチュール作家。
写真・映像編集など複数のメディアを横断して活動している。メキシコシティの工房では指導や共同制作にも携わり、実用品から女性像・動物的な造形まで、多様な作品を手がけてきた。
彼女の表現を貫くのは、ラテンアメリカ的な「マジックリアリズム」の感覚である。現実の内部ロジックを崩さずに、確かな自然主義の中へ“信じられる驚き”を差し込むことで、作品は現実と幻想の境界に静かな振動を生み出す。
土から人が形づくられたというユダヤ=キリスト教的な発想や、「生きた存在(nephesh)」をめぐる問いを踏まえつつ、陶芸を超自然ではなく「地中に潜在していた形を呼び起こす自然主義的な遊び」と捉える。
作品に宿る“生命感”とは、外部から与えられるものではなく、素材そのものに内在する可能性の連続として立ち上がるのだという。
そこに立ち現れるのが、彼女の言う「マジックリアリズム」である。
人間と動物的な形態のあいだに生まれる説得力は、非物質的な霊性ではなく、素材と行為の延長としての感情が、土の上に“新しい真実”として出現することによって支えられている。
Irasema は東京のMandarake、メキシコシティのArtToyConやEl Bastiónなどで作品を発表し、国際コンテスト Mili Dueli(ボスニア・ヘルツェゴビナ)ではラテンアメリカ1位、世界6位の評価を受けている。